絵描きのやたこ’s diary

イラストレーターやたこの公式ブログです。

鈴は誰のおとしもの?

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ある日森のなかに、ピカピカかがやく大きな鈴が落ちていました。

くまの坊やが見つけて、持ち主を探すことにしました。

ねこちゃんに聞いてみました。

『この鈴はねこちゃんのおとしもの?』

ねこちゃんは、

『私にはこの鈴大きすぎるわ』

きこりさんに聞きました。

『この鈴は木こりさんのもの?』

木こりさんは、

『いいや、ぼくにはこんなに美しい鈴もったいないや。』

くまの坊やは、仕方なくおうちに持ってかえって、窓辺に鈴をかけておきました。

外を通りかかった、鈴の落とし主に気付いてもらえるように。

その夜、窓をコツコツと叩く音がしました。

坊やが窓の外を見ると、トナカイさんがいました。

『トナカイさん、どうしたの?』

トナカイさんは、

『この窓辺の鈴、私が落として探していたのです。坊やが拾ってくれたのですね。ありがとう。』

トナカイさんは、大事な鈴が見つかってうれしそう。

くまの坊やはトナカイさんの首に鈴をかけてあげました。

鈴もピカピカ輝いて、うれしそう。

トナカイさんは、鈴のきれいな音色をたてながらお空をとんでいきました。

クリスマスの夜は、空からきれいな鈴の音色がずっと聞こえていました。

くまの坊やは、その音色を聴きながらすやすや眠って、サンタさんのプレゼントを楽しみにしていました。

おしまい