鈴は誰のおとしもの?
ある日森のなかに、ピカピカかがやく大きな鈴が落ちていました。
くまの坊やが見つけて、持ち主を探すことにしました。
ねこちゃんに聞いてみました。
『この鈴はねこちゃんのおとしもの?』
ねこちゃんは、
『私にはこの鈴大きすぎるわ』
きこりさんに聞きました。
『この鈴は木こりさんのもの?』
木こりさんは、
『いいや、ぼくにはこんなに美しい鈴もったいないや。』
くまの坊やは、仕方なくおうちに持ってかえって、窓辺に鈴をかけておきました。
外を通りかかった、鈴の落とし主に気付いてもらえるように。
その夜、窓をコツコツと叩く音がしました。
坊やが窓の外を見ると、トナカイさんがいました。
『トナカイさん、どうしたの?』
トナカイさんは、
『この窓辺の鈴、私が落として探していたのです。坊やが拾ってくれたのですね。ありがとう。』
トナカイさんは、大事な鈴が見つかってうれしそう。
くまの坊やはトナカイさんの首に鈴をかけてあげました。
鈴もピカピカ輝いて、うれしそう。
トナカイさんは、鈴のきれいな音色をたてながらお空をとんでいきました。
クリスマスの夜は、空からきれいな鈴の音色がずっと聞こえていました。
くまの坊やは、その音色を聴きながらすやすや眠って、サンタさんのプレゼントを楽しみにしていました。
おしまい
くまの坊やが見つけて、持ち主を探すことにしました。
ねこちゃんに聞いてみました。
『この鈴はねこちゃんのおとしもの?』
ねこちゃんは、
『私にはこの鈴大きすぎるわ』
きこりさんに聞きました。
『この鈴は木こりさんのもの?』
木こりさんは、
『いいや、ぼくにはこんなに美しい鈴もったいないや。』
くまの坊やは、仕方なくおうちに持ってかえって、窓辺に鈴をかけておきました。
外を通りかかった、鈴の落とし主に気付いてもらえるように。
その夜、窓をコツコツと叩く音がしました。
坊やが窓の外を見ると、トナカイさんがいました。
『トナカイさん、どうしたの?』
トナカイさんは、
『この窓辺の鈴、私が落として探していたのです。坊やが拾ってくれたのですね。ありがとう。』
トナカイさんは、大事な鈴が見つかってうれしそう。
くまの坊やはトナカイさんの首に鈴をかけてあげました。
鈴もピカピカ輝いて、うれしそう。
トナカイさんは、鈴のきれいな音色をたてながらお空をとんでいきました。
クリスマスの夜は、空からきれいな鈴の音色がずっと聞こえていました。
くまの坊やは、その音色を聴きながらすやすや眠って、サンタさんのプレゼントを楽しみにしていました。
おしまい